先日ある人気健康テレビ番組で

「鉄不足」による「貧血」をテーマに放送されていました

その中で

「ひじきは以前は鉄釜で煮られていたから鉄が多かったが、ステンレスに変わってから鉄含有量は少なくなった」と言っていました

残念な認識です

 

日本国内に流通しているひじきの95%以上は伊勢方式と言われる「蒸す」工程です

この場合 ひじきは容器に触れる部分だけですし

そもそも その容器も甑(樽みたいな木製)からFRPそしてステンレスと推移していってますから、鉄の容器を使ったという歴史はないですよ

つまり、蒸す加工では、湯を沸かす釜は鉄でもステンレスでも変わりませんよ!

 

具体的な数値はこちら

100gあたりの鉄

単位:mg

市場シェア 釜の素材
国内産 6.2 9% ステンレス
国内産 58.2 4%
韓国産 59.7 40% ステンレス
中国産 59.9 46% ステンレス
加重平均 54.3 単位mg/100g

 

 

詳細は、私が書いた論文にあります

フードシステム研究 23巻3号 2016年12月